スタッフブログ 2019年~
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いままで読んだ小説の中で、勝手に最高と思う小説 「篠田 節子著 弥勒」
2022-09-21
かなり前に読み深く記憶に残っていたので、時間が経って新たに買い求め読み直しました。
あらすじを無視して、この本の私なりの価値を言えば 「初期の共産主義」 の
①平等と言う理想
②主義そのものの矛盾
②主義そのものの矛盾
③人の本質を理解しなくて迎える限界
④人の本質に合わせた変容
⑤体制維持に理論ではなく独裁と力が必要
⑤体制維持に理論ではなく独裁と力が必要
等主義の内包する問題が非常に良く分かる本です。
今世界で共産主義を貫いている国はなく、社会主義国家に変容していると思います。
本自体は難しくなく夢中で読めますが、生産性のないという僧侶・商売人・教師等の殺戮場面で
私が本を貸した人が読み進むのを止めたと言っていました。
また、これも凄いですが映像を見ている様な描写です。
読む人により小説の価値は違いますが、この様な小説が書ける人は少ないと思います。
※政治的な意図・興味・呼びかけは、私にはありません。
〈 今回のコラムはY2が担当しました 〉
